高校野球ブログ~KNOCKOUTMARCH!~

高校野球に関する戯言を綴ります。

第97回選手権大会優勝予想

今年は高校野球100年という節目の年だそうです。各種メディアも日々お祭りムードでその話題を大きく取り上げています。でも本当に盛り上がるべきは第100回記念大会なような気がしてならず(その時はその時でまた騒ぐのでしょうが)、若干の違和感を感じています。また、随分と早実や鳥羽が特別扱いされ過ぎるのも気になります(選手宣誓を指名したのは特に悪手だったかと)。こうした作られた空気とは裏腹に勝つべきところが当たり前に勝つ、そんな大会になりそうな予感がしています。

優勝予想

東海大相模
興南
▲関東一

東海大相模

先発青島の替えどきを誤り、十分な戦力を持て余しながらも逆転負けしてしまった昨夏初戦の盛岡大附戦。観戦している我々ですら消化不良感はかなりのものだったわけで、当の門馬監督そして選手たちが持ち帰った悔しさは相当なものであろうことは言うに及びません。

今年の神奈川の主役は今夏限りでの勇退を宣言していた渡辺監督の横浜でした。しかし、決勝までドラマチックな勝ち上がりを見せたその横浜を寄せ付けることなく、最後まで気を許さず攻めきった東海大相模の姿勢には本物の強さを感じました。

渡辺監督に単に最後の甲子園を味わわせるのではなく、門馬監督に横浜がいたからこそここまで来れたのだと甲子園の優勝インタビューで言わせることで渡辺監督の有終の美を飾る、実はそんなストーリーになっていたようです。

初戦が盛岡大附と同じく東北勢の聖光学院と当たったのも好材料。難敵ですが昨夏の嫌な思いを払拭するには申し分のない相手です。

もう一つ注目すべきは、第92回大会決勝でボロボロにされた相手である興南も出場していること。早ければ3回戦で当たるかもしれない組み合わせに入っており、このリベンジを大きなステップとして駆け上がっていくイメージもあります。

攻守ともに昨年以上に整えられた戦力に、油断なくアグレッシブに攻め続ける気持ちが伴った今年の東海大相模、評判通り優勝への最有力と見ています。

興南

春夏連覇以来の出場となった興南。そのときのエース島袋と同じサウスポーのトルネード投法ということで注目されている比屋根投手ですが、決勝の動画を一目見たとき自分には島袋と全く違うタイプに見えました。

島袋はフォーム全体が硬いけど球に力がある感じの剛のピッチング。一方の比屋根は極端なインステップにも関わらずそれを補う柔らかさを感じるフォームから、しなやかなボールが安定してきます。甲子園で勝ち上がっていくイメージが浮かびやすい、すごく実践的なピッチャーだという印象を受けました。

名将我喜屋監督が今年のチームをして「この子たちを甲子園に連れて行かれなかったら監督の責任」と発言するほどのポテンシャルの高さも侮れません。

いずれ実現するかもしれない前述の東海大相模との大一番、興南が返り討ちにしてみせるケースも十分に想定し得ることです。

関東一

近年、甲子園に度々顔を出しながらも大きな見せ場を作れずに終わっている関東一。東東京大会では他校を寄せ付けず圧倒的な勝ち上がりを見せ、今年は勝負気配が漂います。

躍動感で観客の心をつかめる一番オコエの能力は本物。ワンプレーで一気に甲子園を味方につける可能性も十分。また、これでもかと出てくる多彩な顔ぶれの投手リレーも魅力で夏の連戦に力を発揮しそうです。