高校野球ブログ~KNOCKOUTMARCH!~

高校野球に関する戯言を綴ります。

第94回選手権大会・3回戦まで雑感および準々決勝以降の展望

ちなみに大会前の予想はこちら。

第94回選手権大会優勝予想 - 高校野球〜KNOCKOUTMARCH!〜ブログ

優勝予想について

優勝予想で挙げた3校は現時点で全て消えました・・・。

神村学園は想像していたよりスケール感が無い仕上がりで肩透かし。柿沢はもっと大きなオーラを持ってたはずだったけどなあ。

浦和学院は佐藤で天下獲りを目指すと勝手に思い込んでいましたが、、、消化不良で残念な試合でした。
今日の試合は次戦の大阪桐蔭を睨んでの佐藤温存に見えましたが、おそらくは佐藤は連戦でも踏ん張りが効く(というか意気に感じて燃える)生粋の野球小僧タイプであったし、ある程度点を取って勝つチームスタイルからして連投で苦しいエースを全体で支えていくという推進力がチームには欲しかったはず。
それまでいい流れで来ていたチームが主戦温存であっさり消えていくパターン、何度見ても寂しいものです。

ちなみにそれで言うと桐光学園は松井でどこまで勝負いけるでしょうか。清原の時に前歴があるだけに野呂監督の采配に注目です。

ベスト8予想について

ベスト8予想のうち残ったのは大阪桐蔭明徳義塾東海大甲府の3つ。どれも9割方そういう結果になるだろうブロックだったので、それ以外で一つも当てられていないのは大きな反省。

その中で仙台育英はいい雰囲気に感じていたので、作新学院に敗れたのはちょっと意外でした。
力量は作新が1枚上なのは分かっていましたが、前日の不祥事や東北フラグで育英の流れがくるはずのところ、いい打球が度々野手の正面を付く球運の無さ。作新はそこまで持っているチームなのでしょうか。

準々決勝以降の展望

これまでの試合で力が抜けているように見える大阪桐蔭光星学院作新学院は組み合わせが分かれましたが、それぞれ力量からして準決勝までは勝ち上がると考えます。そこから先は・・・また準決勝組み合わせ次第でしょうか。

準々決勝の中で光星−桐光は最も楽しみな一戦ですが、光星が見せる上から目線野球の堂に入りっぷりは今大会一番の貫禄。2年生エースが甲子園の厳しさを知る頃合いではないかと思います。

ちなみに、3校の組み合わせを回避するように残っている明徳義塾
優勝した年と同じく初戦で酒田南を下し、新潟明訓戦ではあとアウト一つのところで雨天試合不成立になるのを逃れ、3回戦まで・準々決勝のくじ運もありときました。
高知大会決勝で4番敬遠策を投入してまでつかんだ甲子園で、その馬淵監督の執念が実ったかのようなここまでの良い流れは侮りがたいものがあります。
圧倒する球威ではなく緩急と制球で実直に打者を打ちとっていく主戦・福は、名前と裏腹に幸せを分けてあげたくなるような土臭さを感じる投手で好感。私が子どもの頃大好きだった「おしん投法」山本賢をつい重ねてしまいます。
一年生岸は明徳らしからぬフレッシュな正のオーラを持った貴重なタイプ。
前評判が高いわけでなく、こういうちょっといい雰囲気程度の明徳がここまで勝ち上がってきた前例は今までにないのでは。

実は実力上位と先に挙げた3校、それぞれ優勝を考えた場合に個人的にいずれも引っかかる点があります。

  • 大阪桐蔭・・・歴代春夏連覇校と肩を並べるまでの格があるか。
  • 光星学院・・・力量は十分認めるが東北勢初優勝をここが果たすべきではない。
  • 作新学院・・・タイミングが悪すぎ。

とすれば、物足りなさことあれども優勝経験校でもある明徳義塾が抜ける展開が実は収まりがよいのでは、という考えが頭をもたげてきています。

大阪桐蔭は藤浪が乱れる展開になれば試合はもつれることもあり得ます。
光星学院には田村、北条との勝負を避ける馬淵野球の真骨頂を見せて。
作新学院とは仙台育英のように丁寧に打線に相対することで接戦に持ち込みます。
ひょっとするとひょっとすることもあるのではないでしょうか。