高校野球ブログ~KNOCKOUTMARCH!~

高校野球に関する戯言を綴ります。

横綱として挑む常葉菊川

報知高校野球 2008年 03月号 [雑誌]
B00133VRJQ

書店に立ち寄ったら報知高校野球センバツガイド号が出ていたので早速購入。

表紙をぱっと眺めて驚く。誰だこれ、戸狩・・・?
去年まで田中(現横浜)の下でがむしゃらな姿で投げていたあの投手とは思えない、ふてぶてしいまでの貫禄ぶり。
留まるところを知らない今の常葉菊川の勢いを象徴するかのようないい面構えをしていました。

昨春、彗星の如く現れて紫紺の優勝旗をかっさらって以来、高校野球界を席巻し続けている常葉菊川
同じように突如現れて3年間支配を続けた駒大苫小牧と何となく重なるようでいて、私には両校は異質なものに感じます。

駒大苫小牧は「横綱」になるのに3年かかりました。
04年、05年は優勝はしたものの、その強さの根源は捉えどころの無さ、説明不可能なエネルギーでした。
なぜそんなに繋がるのか・・・?どうしてそこで点を取り返せるのか・・・?最後まで信じられない思いで見ていた2度の優勝。
しかし06年に田中(現楽天)が柱となり、最初から最後まで横綱たる試合ぶりを見せるようになりました。

常葉菊川は春に優勝して「横綱」になりました。
続く昨夏の戦いぶりは印象的でした。選手一人一人の佇まいから、試合中のチームの雰囲気まで、強いチームが発するオーラが抜群で、49校の中で抜けた存在でした。(せいぜい帝京が肉薄していたくらいで。)
広陵戦も勝った方がこじんまり見えてしまうほど、負けてなお強しの印象を残しました。

既に森下監督は、センバツで優勝を狙うとあえて公言しているようです。
自分たちは横綱であるという自覚、それがチームにしっかり浸透しています。

名前のある学校が多く出場している今センバツにおいて、どういった戦いぶりをみせてくれるのか。
これほどワクワクさせてくれるチームが出てきたことが嬉しくてたまりません。