高校野球ブログ~KNOCKOUTMARCH!~

高校野球に関する戯言を綴ります。

「強いものが勝つ」と「勝ったものが強い」について

一見、卵とニワトリのような話のようにも聞こえる、「強いものが勝つ」と「勝ったものが強い」という見方があります。

この考え方に正解はなく、「勝つ」という決定的な事実と「強い」という抽象的な要素とは完全にイコールになることはないので、確実に言えるのは優勝したチームに対してそこが「勝った」というところまでです。

ただ自分自身でこの件を考えるにあたっては話は変わります。「強い」という要素を主観で評価できるからです。

ここ10年の春夏優勝校を並べてみます。
1998年春 横浜
1998年夏 横浜
1999年春 沖縄尚学
1999年夏 桐生第一
2000年春 東海大相模
2000年夏 智弁和歌山
2001年春 常総学院
2001年夏 日大三
2002年春 報徳学園
2002年夏 明徳義塾
2003年春 広陵
2003年夏 常総学院
2004年春 済美
2004年夏 駒大苫小牧
2005年春 愛工大名電
2005年夏 駒大苫小牧
2006年春 横浜
2006年夏 早稲田実
2007年春 常葉菊川
2007年夏 佐賀北

99年沖縄尚学、01年・03年常総学院、07年常葉菊川、07年佐賀北以外は優勝校に対して優勝に足る十分な強さを感じました。20校のうち15校は「勝ったものが強い」というケースに当てはまっているということです。

一方「強いものが勝つ」というケースはどうでしょうか。この場合に私が思う“強いもの”というのは、大会前の前評判やら実績やらをベースに実際に試合での戦いぶりを見た印象も加味した上で出場校中1番強さを感じたチームです。

それに該当するのは、98年春夏横浜、99年桐生第一、00年智弁和歌山、02年報徳学園、03年日大三、05年愛工大名電、06年横浜、の8校と半分に数を減らします。つまり自分が思い描く一番強いチームがすんなり優勝しるといケースはさほど多くないということです。

「勝ったものが強い」とするのは上位の力を持ったチームであれば後付けで格好を付けられますが、ここがという特定のチームだけが優勝まで勝ち続ける「強いものが勝つ」はかなり難しい。それで言うと上の8校は、自分の中で優勝すべくして優勝した特別なチームとも言えます。